白い巨人は、今季無冠危機に直面している。 レアル・マドリードのUEFAチャンピオンズリーグ連覇の夢はついえた。12日のCL準決勝ユベントス戦で1-1の引き分けに終わり、2戦合計2-3で敗退した。 サポーターやメディアからは、選手や監督に対する批判が集中している。そんな中、地元紙「マルカ」は17万人のサポーターにアンケートを行った。 今季限りでの退任の可能性が浮上しているイタリア人の知将カルロ・アンチェロッティ監督については、63%のファンが残留を希望しているという。 FWギャレス・ベイルについては残留と放出の意見が 真っ二つに分かれたという。13年シーズンに史上最高額金額で加入したが、今季はサポーターからブーイングを浴びることが多く、スケープゴートにされた感もあった。 また、ゴール裏のサポーターから罵声を浴びることの多いGKイケル・カシジャスは、58%のファンが放出を求めている。レアルは今オフにマンチェスター・ユナイテッドのスペイン代表GKダビド・デ・ヘアを獲得するという地元紙の報道も出ており、新守護神到来を期待する声は大きさを増している。1999年からレアルの門番として君臨してきた功労者に対する風当たりは厳しくなってきた。 一方、地元紙「AS」も一面で「アンチェロッティは支持されている」と特集。DFセルヒオ・ラモス、MFトニ・クロースらのイタリア人指揮官に対す る揺るがぬ信頼を伝えている。 終盤戦の失速による無冠で解任の可能性が高まっていた指揮官だが、サポーターと選手の支持から急転残留の可能性が高まってきたのかもしれない。 【了】 サッカーマガジンゾーンウェブ編集部●文 text by Soccer Magazine ZONE web ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images