「一人一歩で11歩」と初心の重要性を力説

　本田の脳裏には、岡田武史監督に率いられてベスト16まで進出した2010年南アフリカW杯の代表チームが浮かんでいるようだ。

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「（20）10年って、それをギリギリでミーティングして良くなったんですよ。基礎に戻ろうぜっていうところで」

　懸命にボールを追う――。サッカーにおいてまさに“初心”とも言える部分だが、「そんなんで良くなるのもサッカー」と本田は力説する。そして、それこそ今の日本代表に必要だと訴えた。「それをやらないといけないと思う。本当、基本的なところ」と続けている。

「一歩」と本田は言う。「一人一歩で11歩なわけですよ。それを全ての場面で縮めていったら、失点もしないかもしれない。得点できるかもしれないっていうのがサッカー」と“一歩”の意味を説く。

　日々自問自答し、高みを目指し続けている男が提示した“基本回帰”。ロシアW杯に向けて、ハリルジャパンはどのようは変貌を遂げていくのだろうか。