「みんな手のひらを返し…」 長友、“向かい風”に成功体験で持論「ピンチはチャンス」
厳しい論調に南アフリカW杯の例を挙げる「10年W杯前も同じように批判された」
バヒド・ハリルホジッチ監督率いる日本代表は、23日に行われた国際親善試合マリ戦で1-1のドローに終わった。後半アディショナルタイムにFW中島翔哉(ポルティモネンセ)が代表デビュー弾となる劇的同点ゴールを決めて引き分けに持ち込んだが、仮想セネガルのテーマを持って挑んだ一戦は消化不良に終わった。ファンの反応も日に日に厳しくなるなか、DF長友佑都(ガラタサライ)がツイッターを更新し、「一歩踏み出す勇気を持ったものだけがチャンスを掴む」と胸中を綴った。
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6月のロシア・ワールドカップ(W杯)のグループリーグ第2戦で対戦するセネガルを仮想したマリ戦で日本は苦戦を強いられた。前半44分、30歳の誕生日に代表デビューを飾ったDF宇賀神友弥(浦和レッズ)がPKを与えて先制点を献上。劣勢のなか、後半15分から出場のFW中島翔哉(ポルティモネンセ)が終盤に代表デビュー戦で劇的同点弾を決めて、土壇場で1-1のドローに持ち込んだ。
試合後、ハリルホジッチ監督は開口一番「厳しい結果です」と話し、「セネガルに対してはまだ準備ができていないということです」と浮かない表情だった。W杯に向けて不安が募る内容にファンをはじめ厳しい論調が強まるなか、長友が25日に自身のツイッターを更新。選手たちの思いを代弁するかのように、胸中を言葉にしたためた。
「2010年W杯前も同じように批判された。批判され続けた僕らは僅か2週間でヒーローになった。みんな手のひらを返し、称賛した。ピンチはチャンス。厳しい状況で、一歩踏み出す勇気を持ったものだけがチャンスを掴む」(原文ママ)
長友の言う2010年は、岡田武史監督が本選直前に“堅守速攻”へとスタイル転換。当初、前線からのプレッシングと素早い攻守の切り替えを標榜していたが、大会直前の国際親善試合を経て後方に守備ブロックを形成する戦い方へシフトした。結果的にこの判断でチーム状況は好転し、同大会ではベスト16進出を果たしている。
マリ戦後には「今、修正しないと手遅れになって終わる」と危機感を募らせていた長友。どのような形で一歩踏み出し、ヒーローとなるのか、そのアプローチに注目が集まる。
(FOOTBALL ZONE編集部)