W杯で波乱の予感!? 親善試合で見えた新勢力図を海外紙総括「米大陸勢が欧州を征服」
コロンビアがフランス、アルゼンチンがイタリアを破るなどアメリカ大陸勢が勝利
今年6月に開催されるロシア・ワールドカップ(W杯)まで3カ月を切り、現地時間23日、24日に世界各地で国際親善試合が行われた。アルゼンチンがイタリアに2-0で勝利するなど、強豪国同士の対戦も多くあるなったなか、スペイン紙「マルカ」は「アメリカが欧州を征服する」と取り上げ、欧州勢の近況を報告している。
2014年大会はドイツ、2010年大会はスペイン、2006年大会はイタリアが制したように、近年のW杯では欧州勢が上位を占めている。2002年の日韓大会こそブラジルが制覇したが、その後は前回大会でアルゼンチンが準優勝となったぐらいで、北中米・南米ともにアメリカ大陸勢の結果は芳しくなかった。しかし、「アメリカ大陸勢vs欧州勢」のカードが主要どころで7つも実現した先の国際親善試合では、その全てでアメリカ大陸の国が勝利。勢力図の変化を印象付ける結果となった。
欧州勢の惨敗を受け、スペイン紙「マルカ」は「メジャー大会前の最後の国際親善試合は、大会に向けてチームの見通しや計画を確定するために非常に興味深いものだ。しかし、このタイミングでアメリカ大陸の国が欧州勢を支配してしまった」と言及。とりわけ日本代表とグループリーグで対戦するコロンビアが、フランスに対して2点ビハインドからから3-2逆転勝利を収めたことに対しては「パリで大きなサプライズが起こった」と表現し、驚きを持って報じている。
さらにFWセルヒオ・アグエロ(マンチェスター・シティ)、FWリオネル・メッシ(バルセロナ)が欠場したアルゼンチンに敗れたイタリアと、MFフィリペ・コウチーニョ(バルセロナ)のゴールなどでブラジルに敗れた開催国ロシア代表に対しては「容易に勝利された」と厳しく指摘した。
本大会まで残り3カ月を切ったなか、欧州勢はこの苦境をはね返すパフォーマンスをロシアの地で示すことができるのだろうか。
(FOOTBALL ZONE編集部)