“長友流体幹トレ”でW杯連覇へ なでしこ海外組トリオが合同自主トレ開始
長友ら手がける木場トレーナーのもと、八丈島で自主トレ
なでしこジャパンのFW大儀見優季(ヴォルフスブルク)、DF熊谷紗希(リヨン)、MF永里亜紗乃(ポツダム)がワールドカップ(6月・カナダ)連覇に向けて、合同自主トレをスタートさせた。
ドイツ、フランスからそれぞれ12日に帰国したばかりの海外組トリオが14日に向かった先は八丈島だった。インテルの長友佑都らトップアスリートのパーソナルトレーナーを務め、体幹・体軸・バランスを強化する独自のトレーニングメソッド「コバトレ」を開発した木場克己氏の指導の下で、W杯に向けた準備を整えることになる。
「3人は普段ヨーロッパのリーグで体格の優れた相手とプレーしているので、当たり負けという部分では問題ありません。彼女らのリクエストは相手よりも一歩速く、一瞬でも早く反応するアジリティの部分の強化です」
3人の要望をヒアリングした木場氏は選手それぞれのコンディションや疲労度を細かくチェックしながら、アジリティ系を強化するメニューを組み、特性ゴムチューブやファンクショナルマットを用いたトレーニングを1時間半に渡り、指導していた。
木場トレーナーや大儀見らが自主トレの舞台に選んだ八丈島は地元サッカー協会などが万全なトレーニング環境などを準備しており、最高のコンディショニングが期待できる状況となっている。
ワールドカップ連覇に向けて代表の国内合宿に突入する前に、ヨーロッパでリーグ戦を終えたばかりの3人はギアを一段階上げることになりそうだ。
◇木場克己(こば・かつみ)
1965年12月、鹿児島県生まれ。アスリートウェーブ鍼灸整骨院アドバイザー、コバメディカルジャパン代表で体幹トレの第一人者。長友佑都、大儀見優季、熊谷紗希らの専属トレーナー。9月に木場克己オフィシャルサイト(http://www.kobakatsumi.jp)を立ち上げ、「コバトレ」と呼ばれる独自のメソッドを育成年代に伝えようと研究を重ねる。
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サッカーマガジンゾーンウェブ編集部●文 text by Soccer Magazine ZONE web
ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images