「このチームはもっと変わる」 風間グランパスが“J1王者”川崎相手に得たものとは?

「失敗をしなければ次につながらない」

 それでも中盤の一角で攻守に存在感を見せていたMF長谷川アーリアジャスールは、「攻撃的にいけるところは何度もあったし、パスで変につなぐだけでなく、前を意識した攻撃が何回も出ていた」と攻撃の手応えを語り、パスワークのミスに関しても「そこはどんどんトライしていかないといけないし、失敗をしなければ次につながらない」と続けることの重要性を説明する。加えて「川崎相手にここまでできたことは、自信を持っていいと思う」と力強い言葉を残しつつ、今後の戦いに目を向けた。

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「あとはこういった戦いを、どの相手でもやれるようにしていかないといけない。相手によっては引いてブロックを敷くチームもあると思う。そういった時にどう戦うか。相手によってやり方を変えるつもりはないけど、臨機応変さは大事だと思う」

 昨季の王者と対戦したことでつかんだ課題と収穫――それは次なる成長のための糧となる。「このチームは細かいところを突き詰めていければもっと変わる」と長谷川が清々しい表情で言い切ったように、まだまだ伸びしろを秘めている名古屋は、さらに強力なチームとなるために研鑽を続けていくはずだ。

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林 遼平

はやし・りょうへい/1987年、埼玉県生まれ。東日本大震災を機に「あとで後悔するならやりたいことはやっておこう」と、憧れだったロンドンへ語学留学。2012年のロンドン五輪を現地で観戦したことで、よりスポーツの奥深さにハマることになった。帰国後、サッカー専門新聞『EL GOLAZO』の川崎フロンターレ、湘南ベルマーレ、東京ヴェルディ担当を歴任。現在はフリーランスとして『Number Web』や『GOAL』などに寄稿している。

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