「このチームはもっと変わる」 風間グランパスが“J1王者”川崎相手に得たものとは?
風間監督の“古巣”にホームで0-1と敗れ今季初黒星 「非常に良い戦いをしたが…」
勝利にはあと一歩届かなかった。名古屋グランパスは18日、J1リーグ第4節で昨季王者の川崎フロンターレと対戦。風間八宏監督の“古巣対決”は、戦前の予想通り高い技術がぶつかり合う好ゲームとなったが、最後まで得点を奪うことができなかった名古屋は0-1で敗戦を喫した。
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ただ、悔しい敗戦の中にも、確かな収穫があった。
序盤は相手の攻撃に翻弄される場面もあったが、最後のところで失点を許さずに粘り強い守備で対応。前半30分過ぎからは高い位置からのプレスがハマり、ボール奪取から素早い攻撃へとつなげた。「持たせるところと行くところ、そこはしっかり自分たちの中でやろうと話していた。守備に関しては悪くなかったと感じているし、前線で限定して奪えるところも多かった」とMF青木亮太が振り返るように、守備面では一定のパフォーマンスを披露することができたと選手たちは見ている。
一方で、攻撃面では満足のいく成果を残すことができなかった。「非常に良い戦いを選手たちはしたと思う。ただ、やはりゴール、シュートを決めるところ。もちろん永遠の課題かもしれないが、もっともっと厳密にやっていきたい」と風間監督が言うように、前半の終盤から何度か決定機を作り出したが、最後のところで精度を欠き今季初めて無得点に終わっている。素早い攻撃のなかでの正確性や状況に応じた攻撃の構築など、表現できる力はあるだけに、結果に結びつけたかったというのが本音だろう。
林 遼平
はやし・りょうへい/1987年、埼玉県生まれ。東日本大震災を機に「あとで後悔するならやりたいことはやっておこう」と、憧れだったロンドンへ語学留学。2012年のロンドン五輪を現地で観戦したことで、よりスポーツの奥深さにハマることになった。帰国後、サッカー専門新聞『EL GOLAZO』の川崎フロンターレ、湘南ベルマーレ、東京ヴェルディ担当を歴任。現在はフリーランスとして『Number Web』や『GOAL』などに寄稿している。