ミランはメネズ不在の方が機能? 本田の攻撃数値も上昇、伊紙が分析

指揮官は擁護、「彼は多くのことをしてくれた」

 

 一方、フィリッポ・インザーギ監督は記事の中でメネズを擁護。「ジェレミーなしでチームはより強くなる? 彼は多くのことをしてくれた。得点王。サイドアタッカーとしてチームの犠牲にもなっていた。メネズは素晴らしいシーズンを送っているが、彼なしでもチームはよくやっている」と語っている。

 ボールロストしても取り返すために走らないなど気まぐれな一面も見せるアタッカーに、本田ら周囲がフォローに走る場面もあるが、メネズは今季ミランの光明でもあった。記事では「結果的にはメネズは雨の吹きすさぶシーズンに少ない日の光の一つだった。彼のゴールがなかったら、ミランはもっと勝ち点がなかった。コストゼロで移籍してきて、今や1400万ユーロ(約18億円)の価値に高騰している」と評している。

 18億円という市場価値は、現在のミランの選手で誰よりも高い。そして、今季序盤のミランの好調時にはメネズと本田ら選手は連動性を高め、鋭いカウンター攻撃で相手に脅威を与えていた。そのメネズは今季限りで売却される可能性も浮上している。

 記事では「インザーギ監督がソロ奏者も起用しながら、攻撃を司り、オーケストラを奏でる番だ」と指摘し、ソロイストのメネズの能力を生かしつつ、チーム全体をオーガナイズする手腕が指揮官に求められていると伝えている。

【了】

サッカーマガジンゾーンウェブ編集部●文 text by Soccer Magazine ZONE web

ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images

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