本田、2アシストで評価急上昇 ミラン残留に前進と伊紙「リーダーだと示す」
本田は「チームリーダー」、逆にメネズは放出危機?
記事では「決定的な仕方でチームに貢献して、序盤戦でミランに勝ち点14をもたらした後、本田はあたかも消えてしまったようだった。エネルギーが蒸発したようだった。アジアカップから戻って来た頃、いいオファーがあれば、荷物をまとめると思わせた」と指摘。後半戦の失速はミランにも本田にも痛恨だった。序盤の活躍で評価を高めているうちに、ミランは本田を売却し、利益を確保する可能性もあったという。
だが、ローマ戦の2アシストで評価は激変したようだ。
「ローマ戦でナンバー10はチームのリーダーであることを示した。チ―ムに貢献し、完全にゲームに溶け込んだ。彼の論理で、彼の一貫したスタイルを示した。彼のアシストで、ファン・ヒンケルもデストロもゴールが決まった。ではなぜ来季も彼にかけないのか? まだクラブは決めていない。しかし、放出するとしたらかなりの金額のオファーがなければ出さないだろう」
コリエレ紙はそう報じ、クラブ側は本田についてまだ来季の戦力として確信はしていないものの、放出する際には高額の移籍金を要求することになると分析している。
一方、本田がローマ戦の活躍で来季の残留に近づく裏で、今季16得点と活躍を見せているFWジェレミー・メネズの立場が逆に危うくなっているという。メネズの持続性の欠如、また同選手の起用によるチーム戦術面の制約が、フランス人アタッカーの評価を下げている要因のようだ。
「この日本人に比べると、今、メネズはアディオ(さらば)に、より近いようだ」
コリエレ紙はそう指摘。長きに渡る沈黙を破った本田は1試合の活躍でミランにおける立場を高めた様子だ。
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サッカーマガジンゾーンウェブ編集部●文 text by Soccer Magazine ZONE web
ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images