長友が伊紙に激白! インテル復帰への思い、移籍舞台裏、新天地での手応えとは?
インテルからガラタサライに今冬移籍、「すでに家族の一員のよう」と伊紙称賛
ガラタサライDF長友佑都は、3月に日本代表が行う欧州遠征2試合(23日マリ戦、27日ウクライナ戦)に選出された。バヒド・ハリルホジッチ監督はメンバー発表会見で「長友選手は嬉しいですね。クラブを変えても継続的に試合に出ている。彼の存在感は代表に不可欠だ」と評価した。今冬にイタリアの名門インテルから移籍し、トルコの強豪で出場機会を手にしている長友はイタリア地元紙「ガゼッタ・デロ・スポルト」に登場。インテル復帰への熱い思いを激白した一方、「すでに家族の一員になっているようだ」と新天地への適応を称賛されている。
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記事では長友のトルコでの冒険について、「ガラタサライの印象は、非常にポジティブなものだった、ファティ・ テリム監督も明確に信頼を示した。現時点までは、常にピッチに出ている」「すでに家族の一員になっているようだ」と高く評価している。
長友も新天地での適応に手応えを感じており、「上手くいって嬉しい。チームメイトもクラブもサポーターも最高な形で迎え入れてくれた。重要な目標を目指している。諦めてはいけない」と語っている。
現在チームも好調だ。宿敵ベジクタシュに勝ち点差3をつけて首位に立っている。長友も「タイトルを獲得したいと僕たちも思っている。ここのサポーターにふさわしい。そして僕も日本のワールドカップ(W杯)を、満足いくものにしたい」と意気込んでいるという。
インテルを去った理由…「確信が持てなかった」
長友はガラタサライのリーグ優勝のみならず、ロシアW杯での成功に思いを馳せているが、それがインテルを去った理由でもあるようだ。
「競争があって、スタメンでプレーできる確信が残念ながら持てなかった。よく考えて、最終的に決めた。ロシアW杯に出場しないことは許されなかった。W杯はとても重要な大会だから。インテルは僕の心にあって、こっちに来ても1試合も見ない試合はない」
現在はインテルから期限付き移籍の身とあって、長友はインテルへの愛情を露わにしながらも移籍を決断せざるを得なかった理由を明らかにした。
前節インテルは本拠地で強敵ナポリと0-0で引き分けている。長友は「チームは良い試合をした。でも今は白星を取り戻さなければいけない。チャンピオンズリーグ出場権争い? ライバルも強く、諦めていないから簡単ではない。でもインテルならできる。ヨーロッパの重要な大会に参加することは重要なことなんだ」とエールを送った。
インテルのルチアーノ・スパレッティ監督は選手に対する苦言を続けているが、長友は「おそらくチームと選手を刺激するためだと思う」と理解を示す。「インテルは強い。チャンピオンズリーグ出場に必要な選手が揃っている。チームメイトを僕は完全に信頼している」とフォローを忘れなかった。
今季はスタートダッシュに成功したインテルだが、昨年12月から大失速した。「2015年シーズンのマンチーニ監督にも同じことが起きた。リーグの前半戦まで首位だった。そして……この質問に答えるのは複雑だ。サッカーは難しいスポーツ。しかし、チームは再出発すると確信している」と、長友はポジティブな発言を繰り返している。
ガラタサライ完全移籍も浮上も「インテルは心の中にある」と明言
その一方で、長友自身は移籍を決断し、新天地で出場機会も増加するなど順調な日々を送っている。
「とても居心地がいい。チーム、クラブ、サポーターはとても歓迎してくれている。レギュラーとしてプレーしているし、それが一番重要なこと。ミラノに別れを告げた理由? まったくその通りだ。W杯目前で、持続的にプレーしないわけにはいかなかった」
だが、移籍は長友一人で決断したことではないと明かす。「第一歩は自分から? そうじゃなく、みんなで決めた。僕がクラブに話をして、監督とも話して、一緒に解決に至った。全ては落ち着いてまとまった。レンタル移籍の最後には何が? 今はまだ早い。今はリーグで優勝したい。そして、ロシアW杯を考える」と先を見据えている。
トルコリーグ優勝とハリルジャパンのロシアW杯に全てを注ぎ込む考えを示している長友。ガラタサライへの完全移籍の報道も浮上しているが、インテル残留の可能性も残っている。
「インテルは心の中にあるし、僕はインテルのサポーターでもある。残留は全く問題ない。スパレッティ監督とは問題があったことはない。彼は最高に力強い監督だ」と答えた長友は、スパレッティ監督とのわだかまりはないと断言している。
「インテルはトップクラブだ。勝利、優勝を奪還することは、みんなの希望だ。まずはチャンピオンズリーグ入りすることから始まる」
長友は戦友にエールを送った。ガラタサライで大きな喝采を浴びても、青と黒の名門への愛情は変わらないようだ。
(FOOTBALL ZONE編集部)