W杯メンバー23人の決定は「5月31日」とハリル発言 大会直前の“大物”落選劇再び?
W杯初戦まで約半月と迫るなか98年はカズ、02年は中村俊輔が落選
直近3大会はいずれも、5月中旬の段階で本大会を戦う23人にメンバーを絞り、チームとしての結束を高めることに注力してきた。一方、現代表を率いるハリルホジッチ監督は、香川や吉田ら主力選手に負傷者が多い現状も踏まえ、これまでもたびたび「選手のコンディションを見極めたい」と繰り返している。そのため、国内最後の壮行試合となる30日のガーナ戦翌日という、本大会開幕の約半月前での絞り込みを決断したようだ。
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「W杯直前の最終選考」で多くの人の記憶に残っているのが、日本が初めてW杯に出場した1998年フランス大会と自国開催の2002年日韓大会だろう。
98年は本大会初戦まで2週間を切っていた「6月2日」、岡田武史監督がスイスのニヨン合宿に帯同していた25人からカズこと三浦知良(現・横浜FC)、北澤豪、市川大祐の3選手を外した。特に長年にわたって日本代表の中心メンバーだったカズ、北澤の落選は大きな話題となった。
そして自国開催となった02年は、5月14日のノルウェー遠征から帰国後の「5月17日」に、運命の23人を選出。発表時期は06年大会以降と同じ5月中旬だったが、同大会の開幕は5月31日と早く、日本の初戦も6月4日と約半月後に迫っていた。決戦ムードが高まるなかで発表されたメンバーからは、すでに国内有数の司令塔だった中村俊輔(現・ジュビロ磐田)を外したことが波紋を呼び、チームは25日のスウェーデンとの壮行試合を経て本大会に突入している。