マンUの23歳DFが“エジプトの王”撃破 「センセーショナル」なルーレットが話題
華麗なマルセイユ・ルーレットでリバプールFWサラーを置き去りに
怪我から戻ってきたコートジボワールの逸材がテクニックでも魅せた。マンチェスター・ユナイテッドのコートジボワール代表DFエリック・バイリーは、現地時間10日のリーグ第30節リバプール戦で4カ月ぶりの先発出場。体を張った守備で2-1の勝利に貢献したが、試合中に繰り出した美技が注目を集めている。
23歳のバイリーは、昨年11月5日のリーグ第11節チェルシー戦(0-1)で右膝の痛みを訴え、試合後の検査で靭帯損傷が判明。12月に手術を受けて、長いリハビリ生活を強いられていた。
今年2月17日に行われたFAカップ5回戦のハダースフィールド・タウン戦(2-0)で復帰を果たしたが、先発は公式戦3試合目となるリバプール戦が初。それでも守備の要として、体を張ったプレーを見せた。見せ場が訪れたのは前半36分、相手のロングボールをカットしたシーンだった。自陣に戻りながらボールを足元に収めたバイリーの背後から、リバプールのエジプト代表FWモハメド・サラーが猛然とダッシュ。するとバイリーは、ボールを右足から左足に持ち替え、足裏でコントロールしながら素早く反転。完璧な“マルセイユ・ルーレット”を完成させた。
ドリブルで持ち上がった直後に後方から潰されてしまったが、目下得点ランキングのトップを走る“エジプトの王”を打ち破る華麗なテクニックに、本拠地オールド・トラッフォードのスタンドからは拍手が送られた。英スポーツメディア「スポーツ・バイブル」は「華麗なルーレットでサラーを無力化した」と特集。「エリックを止めてみろ」と言及するとともに、ツイッター上のファンの声を紹介している。