ベレーザFW田中美南が明かす、キャプテン就任の舞台裏と“自分らしい”主将像
大先輩・岩清水から大役を受け継ぎ、リーグ4連覇&3年連続得点王を目指す
なでしこリーグ4連覇を目指す日テレ・ベレーザは、新シーズン開幕前に大きな変化が起きた。永田雅人新監督が就任するとともに、キャプテンが長年チームを牽引してきた元なでしこジャパン(日本女子代表)DF岩清水梓から、エースのFW田中美南へと引き継がれたのだ。23歳の新チームリーダーは、「プレッシャーは感じていない」と力強く語った。
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キャプテンを言い渡されたのは、今季初の練習試合前日のこと。田中はなぜ自分なのか、永田新監督に尋ねると、「チームを前向きな雰囲気にして、引っ張っていってほしい」と意図を伝えられたという。
ベレーザではこれまでの7年間、2011年女子ワールドカップ優勝メンバーで、絶対的なリーダーシップを誇る岩清水がキャプテンを担ってきた。下部組織出身でベレーザ一筋の田中にとって、偉大すぎるほどの大先輩だ。12日のプレナスなでしこリーグ・プレナスチャレンジリーグ開幕記者会見に登壇するにあたっては、「ユニフォーム忘れるなよ」「チームの顔として頑張ってこい」とメールをもらったというが、大役にも「プレッシャーは感じていない」と明かす。
「後輩には頼もしい選手が多い。自分らしく、チームメイトのみんなに助けてもらいながらやっていきたい。でも、口だけにはなりたくないので、思ったことははっきり言うつもりです」
田中は2016年、17年とリーグ得点王に輝いており、今季はチームの4連覇とともに3年連続得点王の期待が懸かる。「あまり言うのは好きではないんですが…」と前置きしつつも、21日に開幕する2018シーズンに向けての思いを語った。
「簡単な試合は一つもないと思いますが、目標はリーグ4連覇。自分はFWなので、得点でチームを勝利に導く。チャンスがあればチャンスの分だけ決め切って、3年連続得点王も狙っていきたいですね」
キャプテンとしてどのようにチームを牽引するか、田中の進化が問われる1年となりそうだ。
(FOOTBALL ZONE編集部・小田智史 / Tomofumi Oda)