60年ぶりW杯予選落ちのイタリア代表 経済的損失は「15億円」と伊メディア試算
歴史的な失態が与えた損失を公開 数値化が難しいダメージも…
イタリア代表は60年ぶりにワールドカップ(W杯)本大会への出場を逃すという失態を演じてしまったが、それによってイタリアサッカー連盟が被る金銭的な損失はどれほどのものになるのか。同国のサッカーと経済を専門に扱うメディア「カルチョ・フィナンツァ」が、その損失額を報じている。
イタリア代表は2016年の欧州選手権をアントニオ・コンテ監督の下で戦い、ベスト8でドイツにPK戦の末に敗退したものの、スペインに2-0で完勝するなどサッカーの内容的な部分でも高い評価を得た。しかし、その後を受けたジャンピエロ・ヴェントゥーラ監督の下でチームは迷走。スペインと同組となったW杯予選で2位になると、プレーオフでスウェーデンに敗れて予選敗退となった。
1958年大会以来の予選敗退により、当然ながら本大会に出場した場合に得られる賞金などは入ってこないことになる。そうした事業収入がどれだけの損失になるかという点について、同メディアは総額1200万ユーロ(約15億円)という試算を公開した。
もちろん、それ以外にもイタリアサッカー全体のブランド力低下など数値化が難しい損失もあるが、W杯出場を逃すだけで目に見えるものだけでも、これだけの金額が失われるという事実が明らかになった。
いまだに正式な後任監督が決定していないイタリア代表だが、3月のインターナショナルマッチウィークにはイングランドとアルゼンチンという本大会でも優勝候補に挙げられる強豪と対戦する。次期監督にはスタッフ込みで総額1000万ユーロ(約13億円)の年俸予算を組んでいるともされるイタリアサッカー連盟だが、60年ぶりの失態は手痛い損失を与える結果になった。
(FOOTBALL ZONE編集部)
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