元独代表DFメルテザッカー、壮絶な苦悩を吐露 「全てが重荷」「恐怖の筋書きがある」
アーセナルの元ドイツ代表DFペア・メルテザッカーは今季限りで現役を引退し、アカデミー(下部組織)のマネージャーを務めることが決まっている。しかし、すでに選手としての心はすっかり折れてしまったようで心身ともに消耗した現状を吐露している。
今季限りでの現役引退が決まっているなか、「ベンチにいた方がいい」と明かす
アーセナルの元ドイツ代表DFペア・メルテザッカーは今季限りで現役を引退し、アカデミー(下部組織)のマネージャーを務めることが決まっている。しかし、すでに選手としての心はすっかり折れてしまったようだ。「スタンドにいる方がいい」と心身ともに消耗した現状を吐露している。
2014年のブラジル・ワールドカップ(W杯)優勝メンバーも今年で34歳。2017-18シーズンをもって現役を退くが、ピッチ上で燃やす“ゲルマン魂”は底をついてしまったようだ。
「誰もが、自分が去年をエンジョイすべきだと話していた。できるだけ多くの試合でプレーし、様々な挑戦もできた。でも、自分はベンチにいた方がいいし、スタンドにいた方が良かった。人生で初めて、30歳を過ぎてのことだ。自分は気が楽になるのだろうね」
メルテザッカーはドイツ誌「シュピーゲル」でこう語ったという。
「いつの日か全てが重荷だったことを理解するんだ。肉体的にも、フィジカル的にもね。それでも疑いなく貢献しなければいけない。プレッシャーは計り知れない。自分の頭の中では恐怖の筋書きが存在するんだ。ミスをする、失点の責任になってしまう、と。ファンの喜びは最高だ。素晴らしい。でも、ブーイングされると、常に自分を深く恥じるんだ」
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