広島GK林、鹿島のエース金崎のPKを止めてリーグ開幕3連勝に貢献

　35歳の守護神が24年ぶりのリーグ戦開幕3連勝を引き寄せた。今季、城福浩新監督を迎えたサンフレッチェ広島が10日のJ1第3節、敵地鹿島アントラーズ戦に臨み、虎の子の1点を守り切って1-0と勝利。今季2度目の完封劇を実現させたのは、“神セーブ”だった。DAZN公式ツイッターが動画を公開すると、「凄すぎる」「素晴らしい」と感嘆の声が上がっている。

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　開幕2連勝の広島は、前節の浦和レッズ戦と同じメンバーをスタメンに配置。優勝を決めた2013年12月の対戦を最後に勝っていない鹿島に勝負を挑んだ。前半をスコアレスで折り返した試合は後半6分、DF和田拓也が相手のパスミスを拾って華麗なボール捌きから右足を振り抜いて先制。しかし、同21分にDF佐々木翔がペナルティーエリア内でFW鈴木優磨を倒し、PKを献上してしまう。

　絶体絶命のピンチで輝きを放ったのがGKの林卓人だった。キッカーを務めた鹿島のエースFW金崎夢生の動きをギリギリまで見極めると、完璧なタイミングで右側に飛んでPKストップ。さらに、こぼれ球を詰めたMF土居聖真のシュートも体を張って胸で弾き返し、相手の2度の決定機を無失点で切り抜けた。

　チームメイトも守護神の奮闘に奮起し、その後も鹿島の攻撃をゼロで抑え、1-0で勝利。J1ではステージ優勝した1994年の開幕6連勝以来、24年ぶりの開幕3連勝で暫定首位に立った。DAZN公式ツイッターではPKストップの動画を投稿し、「林卓人が気迫のPKストップ!! 広島の窮地をスーパーセーブで救った!!」と伝えている。ファンも「卓人ーー神ーー」「凄すぎる」「素晴らしい」と頼りになる守護神のスーパーセーブを称えていた。