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フェライニ、恩師の退団に涙した過去を告白 「彼は第二の父親のようなもの」
訪れた別れの瞬間
マンチェスター・ユナイテッドのMFマルアン・フェライニが、昨季途中にデイビッド・モイーズ(現レアル・ソシエダ監督)の退団が決まった際、悲しみで涙を流したと明かした。英地元紙「ガーディアン」が伝えている。
2013年夏、ベルギー代表MFは、エバートンで共に戦っていたモイーズを追うようにしてユナイテッドに加入した。
しかし、ユナイテッドでの1年目は負傷もあり、リーグ戦では16試合出場無得点と十分な活躍を披露できなかった。
“サー”・アレックス・ファーガソンの後任という大役を命じられたモイーズも、成績不振によってシーズン途中で解任された。当時の心境をフェライニはこのように語っている。
「彼(モイーズ)がクラブを離れた時は悲しかったよ。退団のことは最初、ラジオと、テレビで聞いた。エバートン戦で負けた後のことだった。その時は、本当かどうか分からなかったけれど、次の日練習場に行くと彼はトレーニングウェアではなく、スーツを着ていたんだ。そこで僕は自分に言い聞かせたよ。“これで終わりなんだ”と。
食事の後、彼はオフィスに僕を呼んで退団について話した。僕は涙を流したよ。僕も一人の人間だ。当たり前のことだよ。彼とは6年間一緒に働き、僕にとっては第ニの父親みたいなものだった」
モイーズは解任され、その後を引き継いだライアン・ギグス(現アシスタントマネージャー)がプレイングマネージャーへと就任した。そして、激動のシーズンを7位で終えると、フェライニ自身も戦犯扱いをされるなど、ビッグクラブでの1年目は苦しい日々となった。
しかし、今季はルイス・ファン・ハール監督の下で出場機会を得ると、194センチという長身を活かした空中戦の強さや得点力の高さを見せつけた。恩師の解任という逆境を乗り越えたフェライニは、再び輝きを放ち始めている。
【了】
サッカーマガジンゾーンウェブ編集部●文 text by Soccer Magazine ZONE web
ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images