モウリーニョがジェラードに贈った別れの言葉 「彼のおかげで今の自分がある」

3度振られた思い人

 モウリーニョ監督は、チェルシー、インテル、レアル・マドリードと3つのリーグでタイトルを獲得してきた。そのたびにジェラードに獲得のオファーを出し、全て断られたエピソードも明らかにした。

「間違いなくイングランドでは、彼は私の親愛なる敵だ。彼が私を監督として成長させてくれた。彼を止めること、あるいは止めようとすることは、とても、とても困難なことだ。私は彼をチェルシーに移籍させようとした。インテルに加入させようとした。レアル・マドリードでも獲得しようとした。でも、彼は常に親愛なる敵だったね」

 そして、「スペシャルワン」は、お気に入りで、親愛なるライバルに、こう言葉を贈った。

「私は彼をたたえたい。スタンフォード・ブリッジも同じ気持ちであることを願うよ。我々には彼のような相手が必要なんだ」

 あらがいがたいカリスマ性を誇る「スペシャル・ワン」をもってしても、3度も振られたイングランドの英雄。そのプレミアでの最後の勇姿を、モウリーニョ監督はその目に焼き付けるつもりだ。

【了】

サッカーマガジンゾーンウェブ編集部●文 text by Soccer Magazine ZONE web

ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images

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