GKが“主審のファウル”を主張!? 露骨な演技による時間稼ぎに「オスカー」「滑稽」

コパ・スダメリカーナで起きた珍事 エクアドルのエル・ナシオナルGKの行為が話題に

 サッカーにおいて、優位な状況にあるチームが試合終盤に見せる遅延行為はお決まりの光景とも言えるが、南米カップ戦ではレフェリーからの“ファウル”を主張して時間稼ぎをするという珍しいシーンが起きた。

 舞台となったのは、南米サッカー連盟(CONMEBOL)が主催する国際大会コパ・スダメリカーナのサン・ホセ(ボリビア)対エル・ナシオナル(エクアドル)の一戦だ。ホームでの第1戦に3-2で勝利していたエル・ナシオナルは、敵地で迎えた第2戦の後半14分に先制点を許すも、同35分に同点ゴールを奪い1-1に追いつく。2戦合計4-3とリードし、時計の針は同43分を差していた。

 勝ち越しゴールを奪いたいサン・ホセは攻撃を仕掛け、FWカルロス・サウセドがペナルティーエリア内からシュートを放つが、上手くミートできずボールは力なくゴールの右へ逸れていった。シュートの行方を追ったエル・ナシオナルのGKヨハン・パディッラは、ボールがラインを割った後、その場でおもむろに無意味なスライディング。立ち上がった後はボールを拾う素振りを全く見せず、なぜかコーナーフラッグに向かってジョギングを始めた。

 あからさまな遅延行為に、ベネズエラ人のホセ・アルゴテ主審はすぐにイエローカードを用意。ゴールキックを行おうと戻ってきたパディッラの前で、高々とカードを提示した。

 しかし、パディッラに反省の色は全くなく、イエローカードに見向きもせず下を向きながらボールをセットしようとする。その行為を見かねたアルゴテ主審は、左手でパディッラの右肩付近を軽くタッチし顔を上げるように促した。

 

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