“ツインシュート”再現に世界が衝撃 伊紙「夢のような演奏」「ノスタルジー」と感嘆
テネリフェのFWコンビロンゴとビヤーが同時にシュートを放つ妙技を再現
スペインリーグで、世界的人気を誇る漫画「キャプテン翼」の一場面を再現するスーパーゴールが生まれた。海外メディアが「信じられないかもしれないが本当だ」「夢のような演奏を奏でた」と報じるなど反響を呼んでいる。
舞台はスペイン2部、2月26日のリーグ第28節テネリフェ対ルーゴ戦だ。
ホームのテネリフェは前半15分に先制を許すも、同21分にFWサムエレ・ロンゴがPKを決めて同点。衝撃のシーンはその3分後だった。ペナルティアーク付近で相手を背負いながらボールを受けたロンゴは、反転してペナルティーエリア内に向かってアタック。右側のFWフアン・ビヤーにパスを出そうとしたがテネリフェDFに当たってしまう。すると、浮き球のこぼれ球に左からロンゴ、右からビヤーがすかさず駆け寄ってシュート体勢へ。それぞれの右足と、左足でミートしたボールはワンバウンドしてゴール右隅に突き刺さった。
「キャプテン翼」の大空翼と岬太郎が得意とするツインシュートを彷彿させるゴール(記録はビヤーの得点)に海外メディアも騒然。ペルー紙「エル・コメルシオ」が「スペイン2部でオリバー・アトム(メキシコでの大空翼)とトム・ミサキ(同・岬太郎)の“ツインシュート”と同様のプレーが生まれた」と報じれば、衛星放送「FOXスポーツ」メキシコ版は、「リアル・キャプテン翼! 「テネリフェの選手がオリバーとトムのツインシュートを再現」と取り上げ、「信じられないかもしれないが本当だ」と驚きを持って伝えている。
また、スペイン紙「マルカ」も「ロンゴとビヤーがオリベルとベンジのツインシュートを模倣」と記し、イタリア紙「リベロ」ペルー版は「夢のような演奏を奏でた。ノスタルジーを感じる」と名作のワンシーンを懐かしんだ。
漫画の世界の技が実際にプロの試合で実現するという、なんとも夢のあるひと時となった。
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フットボールゾーンウェブ編集部●文 text by Football ZONE web
ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images