ドルトムント新FWを輝かせる香川らの「高質なパス」 元指揮官が語る覚醒の理由
中盤からの「細かい連携」が才能を引き出す
「彼らはほとんどロングボールを蹴らない。その代わりに敵陣のペナルティーエリア近くでは一生懸命、細かい連携で崩す。彼はゴンサロ・カストロやシンジ・カガワのような選手から、後方からの高質なパスという恩恵も受けているんだ」
負傷からの復帰が待たれる香川やカストロら、インサイドハーフを務める選手からの質の高いパスもバチュアイの才能の開花を促したとヴィルモッツ氏は語っている。
8万人の大観衆で満員となるジグナル・イドゥナ・パルクでプレーできる喜びも語ったヴィルモッツ氏は、バチュアイのポテンシャルについて、「彼は素早い。トリックに満ちており、ゴール前で冷静。ゴールを背に向けても素晴らしい。チームメイトのためにスペースを作る走りも視野に入れている。彼は左サイドでも右サイドでも力強い。ピッチ外ではどちらかといえば静かなタイプだが、常に笑顔でいい雰囲気だ。彼はクールな男なんだ」と語っている。
香川らタレント揃いのドルトムントで輝きを増すバチュアイ。今夏のW杯で優勝候補の一角に推されるベルギー代表にとっても、頼れる存在になりそうだ。
【了】
フットボールゾーンウェブ編集部●文 text by Football ZONE web
ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images
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