「3時間プレーしてもボールに触れない」 チェルシー10番アザール、消極的戦術に苦言
ボール支配率70%と主導権を握られ、シティ戦に0-1で敗北 1トップ起用に苦しみ…
チェルシーは現地時間4日のプレミアリーグ第29節マンチェスター・シティ戦に0-1で敗れた。10番を背負うベルギー代表MFエデン・アザールは、「3時間プレーしてもボールに触ることができなかっただろう」とチームの戦い方に苦言を呈している。ベルギー紙「HLN」が報じた。
チェルシーはリーグ首位のシティに70%以上のポゼッションを握られ、枠内シュートを1本も放てずに終わった。結果は0-1での敗戦だが、ゲーム内容は一方的。純然たるストライカーを置かずに、アザールの1トップ起用を続けるアントニオ・コンテ監督の采配には批判も出ている。
最前線で孤立する結果となったアザールも不満を露わにしてる。シティ戦を振り返り、「3時間プレーしてもボールに触ることができなかっただろう」とコメント。最後には少し良くなった。ラスト10〜15分にはよりポゼッションできたけど、試合を通じてもっとやるべきだった」とチームの戦い方に苦言を呈した。
サイドアタッカーが本職と言えるアザールだが、このところはスペイン代表FWアルバロ・モラタやフランス代表FWオリビエ・ジルーといったストライカータイプを差し置いて、中央のポジションを与えられている。これについては「監督から最前線で起用されれば、僕は全力を尽くしている。個人的には3回しかボールに触れないのは難しい」と適応に手を焼いているとの本音も明かしている。
シティ戦の敗戦で4位トットナムとの勝ち点差が5に開いた5位チェルシー。背番号10を背負うアザールが本来の輝きを見せられない状況で、どのように巻き返しを図るのか正念場だ。
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フットボールゾーンウェブ編集部●文 text by Football ZONE web
ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images