W杯へ募る不安… 日本と対戦するコロンビア代表DF、バルサ移籍で失った出場機会
1月にパルメイラスから加入した23歳DFミナ、公式戦4試合連続でメンバー外に…
6月19日に行われるロシア・ワールドカップ(W杯)のグループリーグ初戦で、日本代表はコロンビア代表と対戦する。各ポジションに実力者が名を連ね、グループHで本命視される強豪国だが、守備陣の一人で1月にブラジルの強豪パルメイラスからスペインのバルセロナに移籍したDFジェリー・ミナには、ある不安が浮上しているという。
身長193センチを誇る23歳のストッパーは、世界屈指の名門への移籍によってW杯前のレベルアップが期待されたものの、4日の本拠地アトレチコ・マドリード戦では公式戦4試合連続のメンバー外という苦境を味わった。スペイン紙「スポルト」によれば、チームを率いるエルネスト・バルベルデ監督は1180万ユーロ(約15億円)で獲得した新鋭の現状について、包み隠さずに話している。
「私には4人のセンターバックがいる。常にメンバーリストに入るのは3人だ。それはジェラール・ピケ、サムエル・ウムティティだ。そしてトーマス・ヴェルメーレンが良いプレーをしている。ジェリーは遅れてチームにやってきた。試合に応じてチームを選ぶことになる。試合に応じて選手の選出も行うことになる」
バルサは1月の移籍市場で、アルゼンチン代表DFハビエル・マスチェラーノを中国1部・河北華夏幸福に放出。その穴を埋めるためにミナを獲得したが、ピケ、ウムティティという主力コンビが好調。そして、故障に苦しみ続けてきたヴェルメーレンが今季は高いパフォーマンスを見せていることから、ミナはセンターバックの序列で4番手の地位から抜け出せず、苦しい状況になっているという。
W杯直前に出場機会を失うことになったミナ。日本代表のMF井手口陽介も、ガンバ大阪からスペイン2部クルトゥラル・レオネサに移籍後、出場機会を失っている。W杯イヤーでのシーズン途中移籍は、やはり難しさとリスクがつきまとうようだ。
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フットボールゾーンウェブ編集部●文 text by Football ZONE web
ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images