「使ってくれれば…」 浦和FW李忠成、開幕2試合未勝利のなかで抱える葛藤
言葉を詰まらせ「うーん……難しいね」
「結果にはつながらなかったですけど、自分が出て前に前にという推進力は生まれた」
李は交代カードの一人として少なからず役割を果たしたと振り返る一方で、「勝利のためにはどういうプレーが必要か?」という問いかけには言葉を詰まらせた。
「うーん……難しいね。それは。自分が言うことではないからね。まあ、コンディションは良いので、(長い時間)使ってくれれば……。次の段階としてチームの勝利に貢献したい」
2016年にはリーグ戦32試合10得点を記録し、ルヴァンカップでは大会MVPに輝いたものの、昨季は14年の浦和移籍以降で最少となる21試合出場。今季も前節のFC東京戦では出番がなく、攻撃陣の序列では厳しい立場に置かれている。コンディションは決して悪くないだけに、32歳のベテランストライカーは理想と現実の狭間で葛藤しているようだった。
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小田智史●文 text by Tomofumi Oda(Football ZONE web編集部)
ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images