城福新体制の広島が開幕2連勝! 交代策が的中、敵地で浦和に2-1と逆転勝利
前半に先制を許すも交代出場の柴崎が同点弾 稲垣の決勝ゴールで逆転勝利
サンフレッチェ広島の交代策が噛み合い、浦和レッズから逆転勝利を飾った。4日のJ1第2節で浦和のホームに乗り込んだ広島は、前半を1点のビハインドで折り返したが後半に2得点を奪い、2-1と逆転勝利を収めた。
ホーム開幕戦の浦和は、今季から主将を務めるMF柏木陽介が欠場となり、MF青木拓矢がインサイドハーフ、MF阿部勇樹がアンカーに入った。試合はサイドから手厚く攻めようとする浦和と、前線のFWパトリックとFWティーラシンをシンプルに生かそうとする広島が噛み合い、浦和がボールを持つ時間が長くなった。
そのなかで先にビッグチャンスをつかんだのは広島だった。前半38分、浦和MFマルティノスが右サイドで軽率なボールロストをしたところから広島が一気にカウンター。パトリックが最終ライン背後に抜け出したが、全速力で戻ったDF槙野智章がスライディングでシュートを阻み、事なきを得た。
逆に浦和は同43分、右サイドで人数をかけたところからDF遠藤航がクロスを入れると、逆サイドから入り込んできた青木がヘディングで叩いてゴール。浦和が先制ゴールを挙げて、ハーフタイムに入った。
後半に入っても前半と似たようなペースでゲームが進んだが、同11分に広島は選手交代でティーラシンを下げてMF柴崎晃誠を投入し、4-2-3-1に変更した。すると同21分、クロスをキャッチした浦和GK西川周作が素早く展開したプレーをMF青山敏弘がカットしてスローインを取ると、素早くスタートしてMF川辺駿へ。ペナルティーエリア右サイドに切り込んだ川辺が中央に入れたボールは西川が足で弾いたが、こぼれたところを柴崎が蹴り込んで1-1の同点に追いついた。
さらに広島は同34分、左サイドから川辺がドリブルで切り込んでシュートを放つと、浦和DFに当たってクリアしようとしたところに詰めたMF稲垣祥に当たったボールがゴール方向に飛び、西川も逆を突かれてゴール内に転がり込んだ。城福浩監督の交代策が生きた形で逆転した広島は、敵地で2-1の勝利を収め新体制2連勝を飾った。
浦和は4万1324人の観衆を集めたホームゲームで敗戦。開幕節はFC東京と引き分けで終わっただけに、2戦未勝利のスタートになった。
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フットボールゾーンウェブ編集部●文 text by Football ZONE web
ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images