「うめぇ」と反響 昨季J1得点王FW小林の老獪さ、DF翻弄“ピンポイント弾”に賛辞
第2節湘南戦、家長の絶妙クロスから阿吽の呼吸で川崎FW小林がゴール
昨季、悲願のJ1リーグ優勝を飾った川崎フロンターレは2日、J1リーグ第2節で湘南ベルマーレを本拠地で迎え撃ち、激しい攻防の末に1-1ドローに終わった。昨季J1リーグ得点王に輝いた川崎の日本代表FW小林悠が今季リーグ初得点をマークしたが、巧みな動き出しからの“ピンポイント弾”に「うめぇ」「完璧」など称賛の声が上がっている。
試合は前半からホームの川崎が支配し、後半11分にスコアが動く。左サイドでボールを持ったMF家長昭博が絶妙なクロスを供給。相手ペナルティーエリア内で相手と1対1になっていた小林は、家長がボールを受けた時点では相手DF大野和成の近くに立っていた。だが、ここから小林が真骨頂を発揮する。
家長がトラップして前を向いた瞬間、緩急をつけるように一気に加速。意表を突かれたDFは反応が遅れ、小林はニアサイドへ猛然と走り込む。ボールはニアサイドに送られ、飛び出した相手GKと追いすがったDFより一瞬早く小林が触り、ヘディングでゴールを叩き込んだ。
まさに家長と小林の阿吽の呼吸で奪った“ピンポイント弾”だった。昨季22ゴールを決めた小林の動き出しも洗練されており、相手の意識が家長に向いた瞬間を狙って走り出す老獪さを見せている。Jリーグ公式YouTubeチャンネルで、このゴール動画を公開。返信欄にはファンから「うめぇ」「完璧」「ナイスゴール!!」などの賛辞が並んだ。
試合は後半21分に湘南の大卒ルーキーFW松田天馬に決められて、昨年の“J1・J2王者対決”となった神奈川ダービーは1-1ドローに終わっている。だが小林の今季Jリーグ初ゴールは、見る者を唸らせる一撃になったようだ。
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フットボールゾーンウェブ編集部●文 text by Football ZONE web
ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images