なでしこJ、アイスランドに薄氷の勝利 拙さ露呈も高倉監督「勝ったことは一つの財産」
最終戦は女子EURO準優勝デンマークと激突
そうしたなかで同29分、相手CKからのこぼれ球をDFグローディス・ペルラに蹴り込まれて失点。ほとんどピンチのない試合展開で同点に追いつかれるという、拙い試合運びを露呈してしまった。
それでも日本は同40分、セットプレーの二次攻撃で途中出場のMF中島依美が右サイドから中央に上げたクロスにDF宇津木瑠美が飛び込むと、相手と競り合いながら落ちたボールがそのままゴール内に転がり込んで2-1と勝ち越し、なんとか勝利を収めた。
高倉麻子監督は「前半は芝が転がらずゴール前まで行ききれず、ハーフタイムにそこを話したが後半もシュートまで行けずに失点する苦しい展開になった」と振り返った。また「経験値を積みながらいろいろな引き出しを増やしているが、勝ったことは一つの財産」と、勝利を前向きに捉えた。
日本は現地時間5日のグループステージ最終戦で、昨年の女子EUROで準優勝のデンマークと戦う。この日の勝利で得た手応えを、欧州の頂点を争ったチームとの一戦で生かすことができるだろうか。
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フットボールゾーンウェブ編集部●文 text by Football ZONE web
ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images