なでしこJ、アイスランドに薄氷の勝利 拙さ露呈も高倉監督「勝ったことは一つの財産」
アルガルベ杯第2戦、厳しい環境下での一戦で2-1と勝利
なでしこジャパンは現地時間2日のアルガルベ杯グループリーグ第2戦で、アイスランド女子代表を相手に薄氷を踏むような2-1の勝利を収めた。
日本は6失点の衝撃的な敗戦を喫した欧州女王オランダとの大会初戦から中1日とあって、MF隅田凜を除く10選手はスタメン変更となって試合に臨んだ。アイスランドはオランダが優勝した昨年の女子欧州選手権(女子EURO)ではグループステージ3連敗を喫したが、来年の女子ワールドカップ予選ではドイツを破る番狂わせも演じた相手。初戦の大敗を払拭する勝利が求められた。
日本は前半9分、FW岩渕真奈のスルーパスに抜け出したMF猶本光が相手GKと1対1になったが、シュートを倒れたGKの足に当ててビッグチャンスを逃した。しかし同15分、DF清水梨紗が背後に出したボールに反応したFW菅澤優衣香が相手GKの前でコースを変えてゴール。待望の先制点を手にした。
当初から強風が吹くコンディションだったが、前半途中には強烈な雨も降り、厳しい環境下でのゲームになった。それでも日本はビッグチャンスこそ多くないものの安定したボールキープで試合を進め、そのまま1点リードでハーフタイムに突入。選手たちが引き上げる際には、途中で降った大雨が嘘のような日差しに包まれた。
後半に入ると、岩渕とのワンツーで抜け出したFW横山久美や、途中出場のMF長谷川唯のクロスに合わせたMF大屋歩のボレーシュートなど決定機を迎えるものの、シュートはいずれもGKの守備範囲内に飛んでしまう。日本は圧倒的にボールを保持して敵陣でゲームを進めながら、それをスコアに反映できない時間を過ごす形になった。