衝撃の“カンフーキック”で一発退場 危険すぎるプレーに騒然「残忍」「理解できない」

ジュニオールのDFグティエレスが相手選手の胸にキックを見舞ってレッドカード

 南米大陸クラブ王者決定戦「コパ・リベルタドーレス」で衝撃の退場劇が発生した。グループステージH組のアトレティコ・ジュニオール対パルメイラス戦、開始わずか9分でジュニオールのDFが相手の胸にジャンピングキックを見舞ってレッドカード。カンフーばりの光景に、海外メディアは「残忍なキック」「理解できない」と騒然となっている。

 思わぬ形で注目を集めたのは、ジュニオールの28歳DFヘルマン・グティエレスだ。

 左SBとしてパルメイラス戦に先発出場したグティエレスだが、プレー時間はわずか9分だった。前半9分、相手のパスを頭でクリアしたこぼれ球をパルメイラスのMFブルーノ・エンリケに拾われてしまう。相手が胸トラップからボールを蹴ろうとした瞬間、グティエレスは左足でカットを試みて球際に飛び込むも空振り。カンフーキックのように大きく振り上げた足がそのままエンリケの胸を直撃した。

 完全に足裏を見せて、スパイクのポイントが相手の胸に当たる危険なプレーに、エンリケ・カセレス主審は迷わずレッドカードを提示。退場を命じる“妥当な判定”を下したが、グティエレスは納得できないとばかりに両手を広げて抗議した。試合は10人となったジュニオールがパルメイラスの猛攻を受け、エンリケの意地の2ゴールを含む3失点で0-3と敗れている。

 コロンビアラジオ局「Bluradio」は「ヘルマン・グティエレスが相手の胸に残忍なキック」と報道。ドイツ誌「Focus」は「あのファウルの後にレッドカードに不満を言うなんて理解できない」と危険なプレーを厳しく指摘したが、その一方で衛星放送「FOXスポーツ」コロンビア版の公式ツイッターは「相手にハードキックの直後にレッドカード。それは退場に値する?」と判定の正否を問いかけるような文面を投稿している。

 グティエレスの“カンフーキック騒動”はしばらく収まらないだろう。

【了】

フットボールゾーンウェブ編集部●文 text by Football ZONE web

ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images

 

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