日本がコスタリカに逆転勝利! ザッケローニ監督も「一歩前進した」

 試合開始から日本は主導権を握り、再三鮮やかなパスワークから決定機をつくった。前半27分には、本田がゴール前で相手GKを交わす絶好機を迎えたが、カバーに入った相手DFに奪われてチャンスを逃した。すると、同31分に、ジョエル・キャンベルに日本の右サイドを突破され、ブライアン・ルイスに先制のゴールを許してしまう。一瞬のスキを突かれ、0-1で試合を折り返した。

 1点のビハインド負った後半、高温多湿の環境によって汗でぬれたユニホームを着替えた選手たちがピッチで躍動した。そして迎えた同15分、途中出場した遠藤が同点のゴールネットを鮮やかに揺らす。カウンターから岡崎がボールを運ぶと、左サイドに展開。香川が、逆サイドに走り込む本田へとつなぐ。遠藤がその瞬間を見逃さず。ゴール前へと飛び込み、本田が落としたボールを右足で合わせて同点ゴールを決めた。

 さらに、勢いに乗った日本は、勝ち越しに成功する。後半35分、香川と柿谷がワンツーで崩すと、エリア内へと抜け出した日本の背番号「10」が逆転のゴールを突き刺した。アディショナルタイムには柿谷にもゴールが生まれ、3-1で本大会に向けて弾みをつける価値ある勝利を挙げた。

 日本は、壮行試合となったキプロス戦(5月27日・埼スタ)と比較しても、状態は上向きつつある。試合直後、ザッケローニ監督は「結果は求めていなかったが、キプロス戦からコンディションが上がってきた。そういう意味では一歩前進した」と安堵の表情で語った。

 決勝弾を決めた香川も「コンディションは良い状態なのでこれをキープしたい。ただ、本番が大事」と言い、その視線は15日のブラジルW杯1次リーグ初戦のコートジボワール戦へと向けられていた。

【了】

サッカーマガジンゾーンウェブ編集部●文 text by Soccer Magazine ZONE web

※ワールドカップ期間中、サッカーマガジンゾーンウェブが記事内で扱うシーンやデータの一部はFIFAワールドカップ?公式動画配信サイト&アプリ『LEGENDS STADIUM』で確認できます。
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