イタリア代表GKドンナルンマ、敏腕代理人が“退団のススメ” 「ミランから出ていくべき」
大型契約をまとめてきたライオラ氏が多くのオファーの存在を明かす
ACミランは現地時間2月28日のコッパ・イタリア準決勝でラツィオをPK戦の末に破って決勝進出。その立役者になったのがPKを2本止めたイタリア代表GKジャンルイジ・ドンナルンマだった。しかし、敏腕代理人のミノ・ライオラ氏は「ミランから出ていくべき」と提言している。
ドンナルンマは昨季終了後に一度はミランとの契約延長を拒否。高額年俸に誘われたとの悪評から、イタリア代表の親善試合で「ダラー・ルンマ」という横断幕とオモチャの紙幣を投げつけられる屈辱も味わったが、結果的にミランと契約更新してプレーを続けている。もっとも、代理人のライオラ氏はミランからの退団を望んでいるようだ。
「ジージョ(ドンナルンマ)は、一つの決断をした。ミランに残るというもので、私はそれを尊重している。だが、もしミランから出ていくと私に頼むのであれば、すぐに仕事に取り掛かることができる。多くの重要なオファーが舞い込んでいるからだ。私の意見をするならば、ミランから出ていくべきだ」
ライオラ氏はイタリア国営放送「RAI」のサッカー番組でこう語った。
ミランは中国資本に株式を売却して大補強に打って出たが、リーグ戦7位と結果が伴っていない。これまでもパリ・サンジェルマン(PSG)やレアル・マドリードなどビッグクラブがドンナルンマ獲得への興味を示していると報じられてきたなか、ライオラ氏の元には多くの打診が届いているという。
19歳になったばかりのドンナルンマだが、すでにミランの正GKとして3シーズンが終わろうとし、さらにイタリア代表でもジャンルイジ・ブッフォン(ユベントス)の引退後に守護神の座を受け継ぐことが確実視されている。過去にもフランス代表MFポール・ポグバ(マンチェスター・ユナイテッド)などの高額移籍を勝ち取ってきた剛腕代理人は、ドンナルンマの移籍話でその手腕を発揮するチャンスを今か今かと待ち望んでいる模様だ。
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フットボールゾーンウェブ編集部●文 text by Football ZONE web
ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images