FA杯で“1試合に10回”VAR発動し大混乱 「滑稽」「ファンに申し訳ない」と議論呼ぶ
「VARは試合を良くする可能性があるが…」
これには監督や解説者からも、ネガティブな声が続々と上がっている。
トットナムのマウリシオ・ポチェッティーノ監督は「新しいテクノロジーには賛成」とした上で、「試合がどのように変わるのかについて注意深くならなければいけない」と指摘。さらに「レフェリーにとっては難しい。レフェリーには同情するし、それ以上に、どういう状況なのか理解するのが難しいファンに申し訳ないと思う」と語った。
衛星放送「BTスポーツ」の解説を務める元イングランド代表MFジャーメイン・ジェナス氏は、「VARは試合を良くする可能性があるが、現時点では滑稽だ」とまだまだ改善すべきことが多いと主張している。また、元イングランド代表FWギャリー・リネカー氏は、自身の公式ツイッターで「スパーズとロッチデールの試合は大混乱だ」「我々に必要なのはVARの導入を延期することだ」などとツイートしている。
欧州サッカー連盟のアレクサンダル・チェフェリン会長は、来季のUEFAチャンピオンズリーグでVARを使用しないと明言したばかり。まだまだVARが、圧倒的な支持を得るまでには至っていないようだ。
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フットボールゾーンウェブ編集部●文 text by Football ZONE web
ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images