“棒立ち失点”にブンデス公式も言及「一番孤独な男」 給水ボトルはオークションに出品
デュイスブルクのGKフレッケン、衝撃失点の発端となった給水ボトルを慈善活動に活用
“棒立ち失点”で注目を集めたドイツ2部のデュイスブルクGKマーク・フレッケンがピッチ外でも話題を呼んでいる。24日のインゴルシュタット戦で、相手の反撃を受けている最中に給水。ゴール内でなす術なく失点する姿で世界に衝撃を与えたが、その給水ボトルが身体障害を持つ子どものためにチャリティーオークションに出品されるという。クラブ公式サイトが報じた。
「MSV(デュイスブルク)とマーク・フレッケンは悪名高いシナルコのボトルをオークションに出すことになる」
シナルコとはドイツの飲料メーカーで、給水を試みて“棒立ち失点”を喫した場面を語る上でも欠かせない“ファクター”の一つ。そのボトルを通じて社会貢献しようというのだ。
「ボトルと僕は週末にリーグの歴史に少し名を刻んでしまった。我々のチームは最高の仕事をしてくれた。今、もっと素晴らしい物語にしたい。我々はこのボトルをゼブラキッズのためにオークションに出すことになります」
フレッケンはクラブ公式サイトを通じ、このように声明を出している。ゼブラキッズとは身体障害を持つ子どものためのボランティア団体で、3月4日までデュイスブルクの公式サイトや公式ツイッター、フェイスブックで入札を受け付けるという。
海外メディアやファンのみならず、ブンデスリーガ公式サイトも「マーク・フレッケンが今年最も奇妙なゴールに直面した」と取り上げ、「スタジアムで一番孤独な男」とその寂しげな後ろ姿の写真を公開していた。記事では2月28日の時点で、給水ボトルにはオークションで519ユーロ(約6万7000円)の値がついていたことも紹介している。
サッカー史に残る珍プレーの“証人”となったボトルが、慈善活動に一役買いそうだ。
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フットボールゾーンウェブ編集部●文 text by Football ZONE web
ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images