メッシも「僕のアイドルの一人」と告白

　A代表でも次代を担う逸材とされ、まさに鳴り物入りでバレンシアに加入したアイマールは、主にトップ下のポジションで起用され二度のリーガ制覇に大きく貢献。卓越したボールタッチで対峙したマーカーを翻弄し、わずかなスペースを見つけて絶妙なパスを通していく。映像ではそんなアイマールらしい軽快なプレーの数々が収録されており、シンプルでありながら周囲と巧みに連動して敵陣を切り崩していく姿は、フィジカル的な劣勢をテクニックと閃きで補う技巧派アタッカーのお手本とも言える存在だ。

　ツイッターの返信欄には、動画を見たファンからの「偉大なフットボーラー」「魔術師」「なんてクラックだ」といった称賛の声が溢れ、「私の少年時代のアイドル」と当時を懐かしむ声も見られた。

　15年に現役引退を発表した際には、母国の後輩であるアルゼンチン代表FWリオネル・メッシが自身の公式フェイスブックで「僕のアイドルの一人だった」と告白。その輝きは現代最強のフットボーラーに、しっかりと受け継がれている。

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フットボールゾーンウェブ編集部●文　text by Football ZONE web

ゲッティイメージズ●写真　photo by Getty Images