カンナバーロが母国イタリアに警鐘 “ベテラン頼み”の限界指摘「いい加減にした方がいい」

3月の親善試合でブッフォンやデ・ロッシの招集が噂される現状に疑問符

 中国の広州恒大で監督を務める元イタリア代表DFファビオ・カンナバーロ氏が、母国の代表チームが直面する窮状に厳しい言葉を残している。イタリア紙「ガゼッタ・デロ・スポルト」が報じている。

 イタリア代表は昨年11月、ロシア・ワールドカップ(W杯)欧州予選プレーオフでスウェーデンに敗れ、60年ぶりに本大会出場を逃した。チームを率いたジャンピエロ・ヴェントゥーラ監督やイタリアサッカー連盟のカルロ・タベッキオ会長が去り、組織の刷新を迫られている。しかし、3月に行われるアルゼンチン、イングランドとの国際親善試合に向けて正式監督の決定には至らず、ルイジ・ディ・ビアッジョ暫定監督が指揮することが決まった。

 3月シリーズには、ユベントスのGKジャンルイジ・ブッフォンやローマのMFダニエレ・デ・ロッシといった大ベテランの招集が噂されている。それを受けて、カンナバーロ氏は「いい加減にした方がいい」と厳しい口調で批判を強めた。

「それは正しくない方法だ。私は彼らと2006年のドイツ・ワールドカップで素晴らしい経験をした。だが、その後2010年の南アフリカ大会で何が起こったのか。歴史から学ぶべきことはそこにある。チームが全く機能しなかったことを思い出すべきだ」

 

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