日本との架け橋に― タイ人Jリーガーに米注目「彼らの成功がJリーグを後押しする」

開幕戦でティーラシンとチャナティップが対戦 タイの英雄はデビュー戦でJ初得点

 2018年のJリーグが2月23日についに開幕した。昨季J1王者の川崎フロンターレが快勝(3-0)を飾れば、昨季2位の鹿島アントラーズが引き分け(0-0)発進となるなど、各地で激闘が繰り広げられた。そんななか、米スポーツ専門テレビ局「ESPN」は、サンフレッチェ広島のタイ代表FWティーラシンらタイ人選手に注目。「タイ人選手たちの成功がJリーグを後押しするはずだ」と報じている。

 注目されるきっかけとなったのは、24日に行われた広島対北海道コンサドーレ札幌の一戦だ。両チームのスタメンには、“タイの英雄”と呼ばれるティーラシン(広島)、“タイのメッシ”の愛称で知られるタイ代表MFチャナティップ・ソングラシン(札幌)が名を連ねた。試合はティーラシンが左サイドからのクロスを豪快なヘディングで流し込み、広島が1-0で勝利している。

 同カードはタイ国内で大きな関心が寄せられ、バンコクで行われたパブリックビューイングには300人以上のサポーターが集まったと伝えられている。

 近年、アジア戦略を前面に打ち出しているJリーグは、タイを含めて東南アジアの多くの国とパートナーシップ契約を締結。Jリーグの人気やファン層拡大のために、地道な努力を続けている。まだ東南アジアは自国リーグや欧州リーグへの関心が強いとはいえ、ティーラシンやチャナティップ、そしてヴィッセル神戸に加わったタイ代表DFテーラトン・ブンマタンなど続々とタイ人Jリーガーが誕生することで、徐々にJリーグに対する関心は高まっている。

 

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