人型ロボットがキックオフする珍シーンに賛否両論 「未来の到来」「ナンセンス」
仏1部ディジョン対カーン戦のキックオフセレモニーをロボットが担当
これは未来の光景か――。フランス1部リーグ・アンの試合で、ロボットがピッチ上でキックオフセレモニーを行う珍シーンが繰り広げられ、ツイッター上では「未来の到来だ」「ナンセンス」と賛否両論となっている。
現地時間24日に行われたリーグ第27節のディジョン対カーン戦、ホームのディジョンは前半24分に相手のオウンゴールで先制すると、後半25分にはカーボベルデ代表FWジュリオ・タバレスが追加点を奪い、2-0で今季10勝目を挙げた。
試合内容以上に注目を浴びたのは、試合前のキックオフセレモニーだった。一体のヒューマノイドロボットがスタッフの手によってセンターサークルに置かれると、トコトコとセットされたボールに近づいていき、右足のつま先でボールを蹴ることに成功した。
場内アナウンスで大きく盛り上げられたワンシーンだったが、ツイッター上では賛否両論となっている。ディジョン公式ツイッターが「珍しい瞬間」と動画付きで速報すると、米スポーツ専門テレビ局「ESPN」の専門家によるコロンビアメディア「Balon Dividido」の公式ツイッターが、「未来の到来だ」と投稿した。
一方で、“反対派”は「ロボットがキックオフなんてナンセンス」「ロボットが…これが現実だ」との見解を示している。実際、当日は最高気温4度、最低気温マイナス1度と寒いなか、ロボットを用いたイベントで選手たちは通常よりも長くピッチで待たされることになった。
エンターテインメント性を追求するのはもちろん、最高の試合を演じるためには選手第一の判断が求められていくことになりそうだ。
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フットボールゾーンウェブ編集部●文 text by Football ZONE web
ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images