“新指揮官対決”は広島に軍配! 札幌に1-0勝利、城福監督「ゼロに抑えたことを評価」
タイ代表FWティーラシンが開幕戦デビュー弾! 1-0で逃げ切る
2018シーズンのJ1リーグが開幕し、24日には今季から城福浩監督が就任したサンフレッチェ広島と、同じくミハイロ・ペトロヴィッチ監督を招聘した北海道コンサドーレ札幌が対戦し、1-0で広島が勝利。初陣を飾ったのは2シーズンぶりにJ1で指揮を執る城福監督となった。
J1各クラブを渡り歩き広島の再建を託された城福監督と、昨季の札幌戦に敗れて浦和を解任され、その札幌にスタイル構築を託された“ミシャ”ことペトロヴィッチ監督。近年のJリーグで何度も顔を合わせてきた両指揮官は、ともに信念を貫くようにお互いがボール保持を狙う白熱の一戦となった。
前半25分には、二度にわたる膝の靭帯断裂から復帰を果たした広島DF佐々木翔のヘディングシュートがポストに直撃するなど試合が動き始めると、その3分後だった。広島のMF柏好文が左サイドのクロスを上げると、タイ代表FWティーラシンがジャンプ一番のヘディングシュート。これがゴール右隅に収まり先制点をゲットした。
タイ国旗が揺れるなかで、ティーラシンは広島お馴染みの“弓引きパフォーマンス”をチームメイトと披露するとともに、タイ人としてのJリーグ初ゴールを記録し、札幌で先発したタイ代表MFチャナティップに貫禄を見せつけた。
後半に入ると札幌は、川崎から期限付き移籍したMF三好康児がドリブル突破から際どいシュートを放つなど、徐々に押し始める。ペトロヴィッチ監督は同26分にMF小野伸二とFWヘイスを投入するなど、攻撃姿勢をさらに強めた。しかし広島はDF千葉和彦の負傷離脱にも動揺せず、1-0のまま逃げ切りに成功。新監督対決に勝利したのは城福監督だった。城福監督は試合後「まずはゼロに抑えたことを評価したい」と、新監督対決の勝利に手応えを口にしていた。
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フットボールゾーンウェブ編集部●文 text by Football ZONE web
ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images