もはやサッカーを超えた次元!? GK決死の「ラグビータックル」が海外に反響拡大
バルセロナSCのバンゲーラが相手のカウンターを阻止すべく勢いよく飛び出し…
「バルセロナ」と言えば、アルゼンチン代表FWリオネル・メッシを擁するスペインの名門が有名だが、エクアドルの「バルセロナSC」があるプレーによって海外メディアを賑わせている。
現地時間20日、南米サッカー連盟によるクラブチームの国際大会「コパ・スダメリカーナ」1次ラウンドの第1戦、バルセロナSC対ヘネラル・ディアスの一戦が行われた。
試合は0-0のまま時間が過ぎ、後半もアディショナルタイムに突入。ホームのバルセロナSCが左コーナーキックのチャンスを得たが、ボールは相手GKのパンチングでペナルティーエリア外へ弾き出された。しかも、そのこぼれ球をヘネラルのDFウィルソン・イバロラにかっさらわれ、独走でカウンターを許してしまった。
そのまま運ばれると失点という大ピンチの場面で、バルセロナSCのエクアドル代表GKマキシモ・バンゲーラは迷わず飛び出した。スピードに乗ってセンターサークル付近まで出てきたまでは良かったが、直前でボールを大きく蹴り出されて入れ替わられ、一転して“追いかける立場”に。必死に食らい付くも、完全に置き去りにされると最後はイバロラの肩に手をかけて豪快に引き倒した。
決定的なチャンスでの意図的なファウルに、駆け付けた審判は即座にバンゲーラにレッドカードを提示。バルセロナSC一筋10年目の32歳は無念の一発退場となった。結局、その後はゴールが生まれずに0-0のまま試合終了となったが、バンゲーラのプレーは大きな反響を呼んだ。
英衛星放送「スカイ・スポーツ」は、「GKマキシコ・バンゲーラがDFにラグビータックルをかまして退場」と見出しを打ち、「地面に激しく叩きつけるレスリングのようなプレー」と報じた。エクアドル紙「メトロ・エクアドル」によると、バンゲーラは次戦出場停止に加えて600ドル(約6万5000円)の罰金を科されたというが、記事では「それでも彼はチームの負けを防いだ」と伝えている。
バルセロナSCはバンゲーラのためにも、第2戦で勝利を手にすることはできるだろうか。
【了】
フットボールゾーンウェブ編集部●文 text by Football ZONE web
ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images