浦和監督、開幕戦へ“鉄のカーテン”で必勝態勢 「良い戦いをしたい気持ちは強い」
異例の3日間連続非公開 メンバー構成などすべてがベールに包まれたまま開幕戦へ
浦和レッズの堀孝史監督は、24日に行われるFC東京との開幕戦を前に3日間連続で非公開練習を実施。“鉄のカーテン”を敷いて臨むメリットに「集中力」を挙げた。
堀監督は、昨年7月末にミハイロ・ペトロヴィッチ前監督のあとを受ける形でコーチから昇格。試合に対するアプローチ方法は全てのトレーニングをオープンにしていた前任者とは対照的で、通常の1週間のインターバルの際には試合2日前から非公開としていた。しかし、今回の開幕戦に向けては水曜日から3日連続で非公開。最後の1週間で公開されたのは、火曜日に行ったフィジカルメニューのみだった。
指揮官は「一つは選手に集中してやってもらえること。戦術の確認は落ち着いた環境でやりたい。それが非公開のメリットだと思っている」とそのメリットを話す。今季は沖縄で2度に渡ってキャンプを行い戦術の浸透を図ってきたが、その最終調整には普段以上の集中力を求めた。メンバー構成など全てがベールに包まれたまま、開幕戦を迎えることになる。
2011年にも当時のゼリコ・ペトロヴィッチ監督のあとを受けて指揮を執った堀監督だが、監督として開幕戦を迎えるのは初だ。それでも「今季を戦っていく上で、開幕戦は非常に重要なもの。良い戦いをしたい気持ちは強い。選手たちは普段と変わらずにやっている。開幕ということでの緊張はあるかもしれないが、心配はしていない」と、落ち着いた表情で話した。
堀監督はセットプレーも重視するだけに、非公開の中ではパターンの確認もしてきたことが推察される。そして「去年は失点が多く、なかなか得点が奪えない部分もあり、その両面を考えた上で模索しながらやってきた。明日、それを見てもらえれば」と、全てはピッチ上で示すという思いを語った。
昨季のアジア王者が、リーグ戦でどのようにスタートを切るのか。味の素スタジアムのピッチで、今季の浦和がベールを脱ぐことになる。
【了】
轡田哲朗●文 text by Tetsuro Kutsuwada
フットボールゾーンウェブ編集部●写真 photo by Football ZONE web