「素晴らしい計画を実行」とチェルシー英雄がCL16強を分析 「バルサの得意なことを…」
ランパード氏が語った古巣の8強進出の可能性
UEFAチャンピオンズリーグ(CL)決勝トーナメント1回戦が現地時間20日に行われ、注目の一戦となったチェルシー対バルセロナの第1戦は1-1のドローに終わった。ホームのチェルシーは試合を通して組織的な守備でバルセロナに対抗。一つのミスによってアウェーゴールを与えることとなったが、内容的には決してネガティブなものとはならなかった。チェルシーの歴代最多ゴール記録を保持するレジェンド、元イングランド代表MFフランク・ランパード氏は英衛星放送「BTスポーツ」のインタビューに対し、「第2戦を戦う態勢は整っている」と古巣の逆転勝利の可能性を語った。
チェルシーのアントニオ・コンテ監督が練りに練った対策は、決して間違っていなかった。守備に徹しながらバルセロナの攻撃を完封し、セットプレーの流れからブラジル代表MFウィリアンが先制点をゲット。そのまま試合が終われば、チェルシーにとって最高の結果が得られるはずだった。しかし、デンマーク代表DFアンドレアス・クリステンセンのパスミスからスペイン代表MFアンドレス・イニエスタにボールをかっさらわれ、最後はアルゼンチン代表FWリオネル・メッシに同点弾を決められた。このアウェーゴールによって、第2戦に向けてはバルセロナが少なからずアドバンテージを握ることとなった。
ただ、チェルシーのレジェンドであるランパード氏は、コンテ監督が率いるチームはまだ全てを失っていないと考えている。「BTスポーツ」のインタビューに答えたランパード氏は、「素晴らしい計画を実行していたなかでちょっとしたミスはあったが……」としたうえで、第2戦に向けて「カンプ・ノウは非常に難しい場所なのでバルセロナの得意なことをされると思うが、彼らと戦う態勢は整っているはずだ」と、チェルシーの逆転での8強進出の可能性を語っている。
現役時代のランパード氏も2011-12シーズンにバルセロナとノックアウトステージで対戦し、そこで勝利を収めたことで初のCL制覇への道を歩んでいる。再びチェルシーがCLを制覇するためには、この大きな壁を越えていくしかない。アウェーで行われる第2戦は激闘必至だが、果たしてバルセロナの高い壁を越えられるのだろうか。
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フットボールゾーンウェブ編集部●文 text by Football ZONE web
ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images