堂安律が所属するフローニンゲン、6戦未勝利に危機感 “観客数増”で残留を後押しへ

次節のホームNACブレダ戦、シーズンチケット所有者に2枚の無料チケット提供

 東京五輪世代のMF堂安律が所属するオランダ1部フローニンゲンは、エールディビジ第24節を終えて18チーム中13位、降格プレーオフに回る16位と勝ち点7差と予断を許さない状況となっている。そうした影響もあってか、直近のホームゲームでは観客動員数が減少しており、クラブとして大きな問題になりつつあるという。そんななかクラブは、残留争いのライバルである勝ち点4差の15位NACブレダ戦を前に、シーズンチケット所有者に2枚の無料チケットを提供することを決定したと、英サッカー専門誌「フォー・フォー・トゥー」が報じた。

 現地時間16日に行われたVVVフェンロとの一戦は、前半2分に失点する厳しい展開となったが、同15分に堂安が輝きを放つ。右サイドからカットインすると、左足を振り抜きゴール左に流し込んで同点弾を決めた。チームはその後、勝ち越しゴールを奪えなかったものの、1-1の引き分けで試合を終え、敵地で貴重な勝ち点1を獲得している。

 しかし、フローニンゲンはクリスマス・イブに行われたスパルタ・ロッテルダム戦(4-0)に勝利して以降、2018年になってから6戦未勝利(4分2敗)。そうした理由もあってか、ここ数試合は観客数が大きく減少している。ホームスタジアムであるノールトリーセは最大約2万3000人が入るものの、今季は平均観客数が1万8000人を下回っているという。

 そんな非常事態を問題視したクラブは、23日に行われるNACブレダ戦に向けて全てのシーズンチケット所有者に2枚の無料チケットを特別に提供することを決定。多くの観客を集めるために、新たな行動を起こした形だ。

 23日のNACブレダ戦では、多くのサポーターが集うスタジアムで、最高のパフォーマンスを見せた上で勝利が求められるフローニンゲン。そのチームで存在感を高めている日本の堂安にも、大きな期待が寄せられる。

【了】

フットボールゾーンウェブ編集部●文 text by Football ZONE web

ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images

 

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