柏がACL勝利目前で痛恨の失点… 天津権健の元ブラジル代表FWパトに同点弾浴びる

クリスティアーノの豪快ボレーで先制も逃げ切れず

 柏レイソルは20日、AFCチャンピオンズリーグ(ACL)第2戦、天津権健(中国)との一戦に臨んだ。前半にPKを失敗したFWクリスティアーノの豪快なボレーシュートで先制したものの、元ブラジル代表FWアレシャンドレ・パトに後半終了間際に同点ゴールを奪われ、1-1の引き分けに終わった。

 柏は第1戦の全北現代戦、前半で2点のリードを奪いながら2-3の逆転負けを喫する苦いスタートとなった。そのスタメンから変更したのは、DF亀川諒史をDFパク・ジョンスに代えたのみ。GK中村航輔とMF伊東純也の日本代表勢、FWクリスティアーノらが先発した。

 試合は立ち上がりの前半4分、天津のロングスローからFWモデストに際どいヘディングシュートを浴びるが、同12分には第1戦でゴールを挙げたMF江坂任が際どいシュートを放つなど、一進一退の攻防が続いた。そのなかで柏はセットプレーを活路にゴールへと迫る場面が目立った。

 すると前半26分、右サイドからのクロスに飛び込んだ江坂の顔面に、クリアにいった相手DFリウ・イーミンの足が入ってPKを獲得。江坂が負傷治療する事態となり、その後のPKキッカーを務めたのはクリスティアーノ。しかし相手GKに読まれて弾かれ、こぼれ球に詰めたものの、相手GKジャン・ルーの手を蹴ってしまう形となり先制点とはならず。この一連のプレーで小競り合いが起きた。

 劣勢と見た天津は、前半37分に早くもFWアレシャンドレ・パトを投入。その直後にはMFハモン・ロペスのシュートが相手GKに弾かれクロスバーを直撃するなど、運に恵まれなかった。

 後半に入っても柏優勢の展開が続く。すると7分、クリスティアーノがPK失敗の借りを返すかのようなスーパーゴールを叩き込む。右サイドをフリーで駆け抜けたDF小池龍太のグラウンダーパスにゴール前のクリスティアーノがトラップを浮かせてしまったが、これを豪快な右足ボレー。相手GKが一歩も動けない一撃で先制点をゲットした。 

 その後も柏は江坂の突破からハモン・ロペスのフィニッシュなど決定機が連続する。それを決めきれずにいると、同42分に痛恨の一撃を浴びる。カウンターからのモデストのシュートを一度は中村が防いだものの、こぼれ球をパトに詰められて1-1の同点に。2試合連続で勝ち点3を目前にしながら取り逃がしてしまった。

【了】

フットボールゾーンウェブ編集部●文 text by Football ZONE web

ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images

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