宇佐美貴史、「だらしのない天才」との現地評を覆せるか 指揮官が指摘する課題
「香川より優れたキャリアを歩む可能性も…」
指揮官は宇佐美の才能を高く評価し、「フュルト戦でのゴールを決められるのは、タカシの他にはいなかった」と、そのシュートセンスに賛辞を送っている。
その一方で、「バイエルンで失敗したことは決して恥ずかしいことではない。だが、ホッフェンハイムやアウクスブルクでは彼の巨大な才能を見せなければならなかった」と、質の高いプレーパフォーマンスをコンスタントに示す必要があると課題にも言及。期待すると同時に、厳しい言葉で奮起を促している。
今季はリーグ戦17試合に出場して3得点。先発出場はわずか4試合のみで、輝きを放つ場面は限られている。
19歳でバイエルンへ渡り、その当時を振り返って「日本史上最高のタレントで、ドルトムントのシンジ・カガワよりも優れたキャリアを歩む可能性があった」と記されている宇佐美。あれから7年の月日が流れ、ロシア・ワールドカップ開幕時には26歳となっている。
バヒド・ハリルホジッチ監督率いる日本代表からも遠ざかるなど受難の時を過ごしている男は、再びスポットライトの当たる場所に返り咲くことができるだろうか。
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フットボールゾーンウェブ編集部●文 text by Football ZONE web
ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images