メッシ、“9度目の正直”なるか 鬼門のクルトワ撃破でCLチェルシー戦初ゴールへ
過去CLのチェルシー戦は1勝5分2敗でノーゴール “無得点のジンクス”を破れるか
バルセロナのアルゼンチン代表FWリオネル・メッシは、2017-18シーズンも相変わらずの決定力を発揮している。そんな希代の天才にとって“鬼門”と言えるのが、UEFAチャンピオンズリーグ(CL)決勝トーナメント1回戦で戦うチェルシー、そしてゴールマウスを守るベルギー代表GKティボー・クルトワなのだという。スペイン紙「スポルト」が報じている。
メッシは今季リーガ・エスパニョーラで得点ランキング首位の20ゴール、CLでも3ゴールを記録。もはや得点を奪う名人といった空気感が漂うが、CLで数々の激闘を繰り広げてきたチェルシーには封じられてきた歴史がある。メッシはチェルシーと計8試合戦ったものの、ゴールを奪ったことはない。また90分間における成績もバルサから見て1勝5分2敗と、チェルシーにやや分があるのだ。
メッシとチェルシーの“初顔合わせ”となったのは今から12年前、2006年2月22日だ。今季と同じく決勝トーナメント1回戦でのこと。当時10代ながらレギュラーの一角を務めていたメッシに対し、敵将ジョゼ・モウリーニョ(現マンチェスター・ユナイテッド監督)はスペイン人DFデル・オルノに徹底マークを厳命し、自由を与えなかったことは逸話として残っている。また第2戦では負傷交代の憂き目に遭った。
両者の直近のマッチアップは、2012年4月24日。CL準決勝は合計スコア3–2でチェルシーが勝ち上がり、その勢いのままCL初制覇を成し遂げることになった。一方のメッシは準決勝第2戦でPKをクロスバーに直撃させる失敗を犯すなど、無得点のジンクスは続くことになった。
またチェルシーの守護神クルトワも、いまだ“メッシの被害者”になっていない数少ない選手だ。アトレチコ・マドリード所属時代にメッシとの対戦経験があるが、リーガ、CLなどの公式戦でいまだゴールを許していないのだ。
数々の強豪、名守護神を仕留めてきたメッシが、今度こそチェルシーを攻略するのか。それとも――。9試合目の激突は、その観点でも大きな注目を集めそうだ。
【了】
フットボールゾーンウェブ編集部●文 text by Football ZONE web
ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images