ハリルJは大丈夫? 香川、吉田、清武…主力クラスの相次ぐ故障離脱に募る不安
清武が右腓腹筋筋損傷で全治6週間 吉田も膝の負傷、香川も足首の故障で離脱中と暗雲
今年6月のロシア・ワールドカップ(W杯)を前に、3月に欧州遠征を行う日本代表に暗雲が立ち込めている。ドルトムントのMF香川真司に続き、サウサンプトンのDF吉田麻也、セレッソ大阪のMF清武弘嗣がクラブで負傷離脱。チームを率いるバヒド・ハリルホジッチ監督も、主力クラスを次々と襲うアクシデントに頭を悩ませているだろう。
2月19日、C大阪は「清武選手の負傷について」とリリースを発表。清武は18日のトレーニング中に負傷し、右腓腹筋筋損傷で全治6週間の診断を受けたという。同日、清武は自身のインスタグラムで「去年から何をしてるんだ。怪我ばっかり。そう思っている人はたくさんいるはずです。でも、自分でもそう思っています。キャンプから順調にきて、コンディションも良かったのですが。今は正直何も考える事ができません」と複雑な胸中を明かしている
日本代表メンバーでは、その前日にディフェンスリーダーの吉田が公式ブログで「膝の怪我でしばし離脱します」と発表。「#内側側副靱帯」とハッシュタグを加え、左膝にサポーターを巻いている写真から、負傷の箇所と症状を示唆している。
香川も10日の第22節本拠地ハンブルガーSV戦で、足首を捻って途中交代。ペーター・シュテーガー監督体制では公式戦9試合連続でスタメン出場を続けていたが、15日のUEFAヨーロッパリーグ(EL)アタランタ戦、18日の第23節ボルシアMG戦と2試合連続で欠場している。さらには、ドイツ2部のデュッセルドルフに所属するFW原口元気も2日に行われたザントハウゼン戦で頭部を強打し、脳震とうの影響で戦線には復帰していない。
3月にベルギーに赴き、23日にマリ代表、27日にはウクライナ代表と国際親善試合を行う予定のハリルジャパンにとって主力の故障は好ましいニュースではない。本大会開幕まですでに4カ月を切っており、指揮官は欧州遠征でどのような顔ぶれを呼び、本番への準備を進めるのだろうか。
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フットボールゾーンウェブ編集部●文 text by Football ZONE web
ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images