高難度“エラシコパス”に反響! ブラジル代表MFが高速タッチの神業「ボールの魔術師」
2ゴールのウィリアン、前半8分に圧巻のエラシコパスでゴールチャンスを演出
イングランド1部チェルシーは現地時間16日のFAカップ5回戦で同2部ハル・シティと対戦し、4-0とホームで完勝した。開始2分に先制弾をはじめ、2ゴールと躍動したブラジル代表MFウィリアンだが、圧巻の“エラシコパス”も注目を浴びている。
試合は開始早々にスコアが動いた。2分、ボール奪取からウィリアンが持ち込んで先制ゴールを決めると、27分にはMFペドロが追加点。さらに32分にウィリアンがこの日2点目を込めると、今冬に加入のFWオリビエ・ジルーもゴールを決め、前半だけで4-0と大勢は決した。
2ゴールを決めたウィリアンのハイパフォーマンスは際立っていたが、そのなかで話題となっているのが、前半8分に魅せた高難度のパスだ。左コーナーキックを獲得したチェルシーは、セスク・ファブレガスがキッカーを担当。近くのウィリアンにショートパスでつなぐと、ここでブラジル代表MFが魅せた。
相手と1対1の状況のなか、ウィリアンは右足を素早く動かし、右足のアウトサイドでボールを内側から押し出すと同時に、そのままボールの外側を足の内側でひっかける“エラシコ”を繰り出した。通常、ドリブルの際に使われる高度なテクニックだが、ボールはそのまま相手の隙間を縫うように前方のファブレガスに通り、フィニッシュまで持ち込んだ。
これは惜しくもゴールならずも、チェルシーの公式ツイッターでは「ワールドクラス」「ボールの魔術師」「爆発」「文句なしのMVP」など賛辞が並んでいる。流れるようなプレーに“偶然の産物”との見方も少なからずあるとはいえ、ウィリアンの活躍により、チェルシーは難なくベスト8入りを決めた。
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フットボールゾーンウェブ編集部●文 text by Football ZONE web
ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images