次なる一手はお風呂!? Jリーグの“常勝軍団”鹿島が仕掛ける「スタジアムビジネス」
多くの企業にとって「ここがラボになれば…」
Jリーグにオリジナル10(1992年のリーグ発足時に加盟した10クラブ)として参入した当初から付き合いがあるパートナー企業だけでなく、ルフロのように全く新しいものとも手と手を取り合い、一緒になって歩を進める鹿島アントラーズ。スタジアムを中心としたチーム作りが、方方に変化をもたらしていく。
鈴木氏は取材の最後に、こんな言葉を残してくれた。
「スポーツの力で地域を変えられるかもしれない。もし変えられないとしても、変えようと努力した結果、アントラーズというのがこの地域に認知されて、いろいろな分野と接点を持てているわけだから。
スタジアムの管理権を取った時にいろいろな目的を掲げた。ここがラボになれればいいねって。スポンサーやサプライヤーになってもらっているいろいろな企業が、ウチのスタジアムを社会実験の場として使って、それがビジネスにつながって発展していけばいいのかなって」
地域に寄り添うスタジアムがそこにある。この場所が、明るい未来の出発点となることを願わずにはいられない。
【了】
石川 遼●文 text by Ryo Ishikawa
ゲッティイメージズ、フットボールゾーンウェブ編集部●写真 photo by Getty Images, Football ZONE web