宇佐美、今季3点目は“有言実行” 「俺のために得点しなければならない」と語っていたのは?
グロイター・フュルト戦で5カ月ぶりゴール 脳震盪の影響で欠場の原口が“後輩”に期待
ドイツ2部フォルトゥナ・デュッセルドルフのFW宇佐美貴史が、現地時間17日の第23節グロイター・フュルト戦で昨年9月以来、約5カ月ぶりとなる得点をマーク。試合は1-1の引き分けに終わったが、試合前には同僚の日本代表FW原口元気がドイツ紙「ビルト」のインタビューで「宇佐美は俺のために得点しなければならない」と語っており、まさに“有言実行”のゴールとなった。
デュッセルドルフは、2日の第21節ザント・ハウゼン戦で原口が相手と交錯して頭を強打。脳震盪の診断を受け、回復が遅れてグロイター・フュルト戦はメンバー外。今季リーグ戦7得点を挙げているベルギー人MFベニト・ラマンも出場停止で、宇佐美にチャンスが回ってきた。
後半15分からピッチに立つと、同31分に右サイドからのアーリークロスをFWホーバル・ニールセンがダイレクトで落とし、宇佐美が左足のコントロールから右足を素早く振り抜いて強烈なシュートでGKのニアサイドを破った。
昨年9月23日に行われた第8節のサンクトパウリ戦(2-1)以来のゴール。15試合ぶりにゴールネットを揺らして、今季3得点目を記録した。ビルト紙は試合速報で「(GKのサーシャ・)ブルヒャートはノーチャンスだった」と宇佐美の完璧な一撃を称えていたが、同紙によれば当該週のトレーニングで原口は「宇佐美は俺のために得点しなければならない」と笑って“後輩”の活躍に期待していたという。
記事でも、宇佐美がトレーニングでシュートを決める場面があり、多くの称賛を受けていたとして、「だからこそ彼は日本人の友人であるハラグチを喜ばせることができるはずだ」と伝えていた。試合は1-1の引き分けに終わり、勝ち点1の獲得にとどまったが、ことゴールという点に関しては見事に“的中”となった。
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フットボールゾーンウェブ編集部●文 text by Football ZONE web
ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images