ELビジャレアル戦、絶妙トラップからエラシコ→ラボーナクロスを立て続けに披露

　フランスの強豪リヨンは、現地時間15日のUEFAヨーロッパリーグ（EL）決勝トーナメント1回戦・第1戦でビジャレアル（スペイン）を3-1で撃破。オランダ代表FWメンフィス・デパイはチーム3点目を決めたが、ダメ押し弾直前に華麗な足技で観客を魅了し、称賛の声が上がっている。

　リヨンは後半開始1分にMFタンギ・ヌドンベレのゴールで先制すると、その3分後には主将のフランス代表FWナビル・フェキルが追加点。ビジャレアルに1点を返されて迎えた後半36分だった。デパイはペナルティーエリア左で長いサイドチェンジをジャンプしながら左足裏で勢いを殺して足元に落とすと、今度は対峙したビジャレアルのスペイン代表DFマリオ・ガスパール相手に右足アウトサイドで右に出す素振りを見せながら、すぐさま右足インサイドサイドに切り替えて方向転換する「エラシコ」を敢行した。

　さらに、ガスパールを背負いながら右足裏でボールをコントロールして反転。ゴールライン側に抜け、そのまま左足を軸足とし、後方に右足を通してボールをキックする“ラボーナ”でマイナスのクロスを挙げた。ボールは相手DFにインターセプトされてしまったが、その1分後に敵陣約25メートルの位置からこぼれ球に右足を振り抜き、弾丸ミドルをビジャレアルゴールに突き刺している。

　デパイが自身の公式インスタグラムで華麗な足技とゴールシーンの動画を公開すると、再生回数は160万回を超え、「ファンタジーの世界」「なんて連続技だ」「モンスター」「俺にとって君は神だ」「彼はネイマールになろうとしているんだろう」と反響を呼んだ。試合後の会見では、同僚DFマルサウが「デパイはクラックだ」と話しており、ポルトガル紙「レコルド」も「遊び心あるプレー」を伝えている。

　今季はリーグ戦で9得点、ELでも3得点を挙げるなど、マンチェスター・ユナイテッドでの不遇の時を払拭しつつあるデパイ。22日の第2戦でもチームを勝利に導く活躍が期待される。

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フットボールゾーンウェブ編集部●文　text by Football ZONE web

ゲッティイメージズ●写真　photo by Getty Images